2013年8月27日

顔のある樹



タッチドローイングリトリートの4日目に、森に入った。そこは、昨年のリトリートでも来た魔法のような空気に満ちた森である。



まずは、ドローイングをする場所を探す。今回は昨年とは違う場所を求め、体全体を触覚のようにしてトレイルを一人歩いた。古い大木がそびえ立つ場所にたどり着いたとき、ここだと思った。そこからふと顔を上げると、前方の少し離れた所にある樹に目が釘付けになった。



「樹に顔がある!」

稲妻が身体を通り抜けたような衝撃が走った。



その瞬間、意識がその樹の中に吸い込まれていき、不思議な空間に滑り込んだ。

それは樹なのか人間なのか?



境界線を越えると、区別することのできない世界が開けてくる。

樹と人間がひとつに溶け合う世界。



紙に向うと自然に指が動き始め、そこに現われたのは酋長であった。



彼は私が来ることを知っていたのか。

私が彼に気付くまで、そこでずっと待ってくれていたのか。



そもそも彼は誰なのか?・・・それは私なのか?



静かに目を閉じると、酋長と樹と私がひとつになる。懐かしい感覚が波のように押し寄せ、私を洗い流した。





静寂の中で、私に語りかける声が聴こえる。

「ここはあなたの内なる森」


Standing People(樹の存在のこと)に捧ぐ



多次元操体の施術を受けて

昨日「操体」の施術を受けた。私はボディワークに関しては妥協できないタイプで、施術者との相性にうるさい。外から強く圧をかけたり引っ張るだけの施術や、深みがないものには興味がなく、感覚的にも合わない。気づくと、いつも多次元的なものを求めているのである。

「例えば、ぎっくり腰になったときに、自然に背中が丸まって体は痛みから防御するように働きます。それは体の叡智なのです」と院長の上川名先生がおっしゃったとき、体の中でピン!と鳴った感覚があった。体から「やっと私の出番がきたか」という声が聴こえてきた。

「治してもらう場所とは思わないでください。それは私の仕事ではなく、患者さん自らが取り組むことなのです。私はその取り組みのほんのお手伝いをしている だけです」とのお言葉に、ここは本物だと思った。友人が紹介してくれたとき、「とっても魅力的な方ですよ」と言ったわけがわかった。

院長先生が少しだけ力を添え、私が内側からほとんど意識だけの感覚で足や腕を動かしていく。実際には1ミリも動いていないかもしれない。それでも意識(イ メージ)の上では動かしており、驚くことに、院長先生はそれをきちんと捉えて「そうそう、そんな感じ」とおっしゃるのである。

友人が奏でるクリスタルボウルのCDがバックに流れ、このようにほとんどイメージ上で動かしていくとき、意識は宇宙空間へと広がっていく。広い宇宙へ伸びて広がっていく感覚になるのである。この何と気持ちのよいことか!

昨日の施術は、アメリカに行っていたためほぼ2ヶ月ぶりであったが、今までとはまた違った深みがあった。

先生が私の足に触れて少し揺らすだけで、足からエネルギーが急流のように流れて体の上部へと押し寄せ、波打つ光とともに体中の細胞が喜んで細かく振動しているのがわかった。感覚は、体を突き抜けて宇宙空間へと広がっていく。

「先生、すごかったです。魔法の手ですね」と言っても、先生はとても謙虚に微笑むだけである。寡黙な中に感じられる内に秘めた情熱と謙虚さが美しい、と私は思った。

「テクニックよりも先生の愛ある存在が、自ずと癒しをもたらしているのですよ」私はそう言った。まがりなりにも私も人の心に寄り添うことをさせていただいているが、愛ある存在であることがどれほど大切かを知っているからである。

上川名先生の多次元操体は7次元まで作用するという。7次元は高次の自分、ハイヤーセルフの領域である。

今日、本棚に突っ込んであった古い紙切れを「たまたま」見つけた。それは10年ほど前に、高次から受け取ったメッセージであった。

「絵にすることを心がけるとよい、それはうまく描くということではない。行きたい所へ行く。そうすると、体に隠されたカギが開く」

やすらぎの杜整体院 上川名修先生のプロフィール
http://www.h3.dion.ne.jp/~ysrg/goaisatu/profile.html




2013年8月26日

親子の絆とタッチドローイング

先月シアトル近郊のベルビューで行ったワークショップの感想をいただきました。高校生の娘さんと一緒に参加された方のブログをご紹介します。

「対面のカウンセリングは特定の子供たちにとっては苦痛かもしれない。自分の悩みを威厳のある大人とシェアできる性格だったら問題ないですよ」とお母様は おっしゃいました。娘さんは自分のワークの内容を他の参加者とシェアしたくないということだったので、私はそれを尊重しました。

シェアをしたくなければしなくても全く構いません。私のタッチドローイングでは、安全で安心できる場を提供することが第一です。

家に帰った後、お母様と娘さんは同じような絵を何枚か描いていたことを発見したそうです。親子の繋がりは、絵にも反映されるのですね。ご覧ください。


http://blog.livedoor.jp/seattle_majo/archives/30625284.htm