2014年1月31日

かお、顔、カオ、Face・・・

タッチドローイングのセッションで、毎回参加者に顔を描いてみることをお勧めする。それはいつも鏡で見ている自分の顔ではなく、心で感じる顔である。魂の顔と言ってもよいかもしれない。

描き方は自由である。鼻からでも左目からでも、どこから描き始めてもよい。目を閉じて、自分の顔の部分をひとつずつ感じながら描いていってもよい。

今この瞬間の自分の眉はどんな感じか、口はどんな表情? そんなことをひとつひとつ感じ取りながら描いていくと、興味深いものができる。




普段知っている自分よりも、ずっと自分らしいと感じるかもしれない。自分なのに自分だと思えないかもしれない。その顔のどこに何を見出すのか? 顔は何を語ろうとしているのか。





どうしても顔が描けないかもしれない。それはなぜだろう?

指は正直である。描いたとしても、マインドが入って操作したものなら、何か違うと感じることだろう。


たかが絵、たかが顔。それでも、ひとつひとつの顔には、何らかの物語がある。




この顔とじっくり語り合ってみたいと思うものもある。痛みや哀しみを告白してくる顔もある。見ているだけで深い部分が癒されたり、力が沸き起こる顔もある。自分よりはるかに多くのことを知っていて、大切なことを教えてくれそうな、そんな顔もある。





常に変化しているその他のすべてのものと同じように、描くたびに違う表情を見せる顔。

かお、顔、カオ、Face・・・。









(写真:参加者の絵、最初の1枚は私が過去に描いた絵)



 

2014年1月23日

ワケあり万歳!

帰省した際に入手したバターナット・スクウォッシュを使って、夕食にモロッコ風シチューを作るため、生協で買った「理由(わけ)あり」人参を切っていたときに、ふと思ったこと。

私はこの「理由あり」が好きである。どんなワケかというと、大きさにバラつきがあるから規格外になったものだということ。4本入って99円。お値打ちというだけでなく、頼もしさを感じるから好きである。

しかし、よく考えると失礼な話だ。こちらの方が本来の姿なのに、誰かが決めた規格から外れると価値が下がるというのは変だ。横暴な仕組みである。

誰かが作った規格に当てはまろうと一生懸命努力したり、当てはまらない自分の価値を否定することは、この社会にあまりにも定着している。

スーパーに行くと、見栄えの良い野菜が並ぶ。魚もほとんど同じ大きさ。消費者が好むから?いや、その心理を助長したのは誰?それに操られているのは誰?

ニュースでは、髪を黒く染めて、同じ色のスーツを身に着けた就職活動に臨む若者のことや、SNSの浸透により目立つことを恐れ、周りに合わせて控えめな生き方を選ぶ人たちのことが取り上げられている。

ふと、自分が2年前に描いた絵が浮かんだ。それは、思うようにならず、もやもやしていたときに描いたものだった。

その感覚を感じていると、お腹から憤った子供の叫び声が聞こえてきた。「ここにいるのが聞こえないの?いつまで無視する気?」

それは、自由奔放な姿をしたもうひとりの自分だった。その憤りの顔を描いたとき、私は興奮したのを覚えている。核心に迫る「なま」の顔だからである。

私の中の頼もしい「理由あり」チャイルド。この子供が持つエネルギーは生きる力そのものであり、内から揺さぶり、古い枠を壊し、新しい仕組みを生み出す力になると私は思う。

この子供が、一体どれだけの人の中にいることだろう。

4月の大分リトリートは、日常から離れた自然の中で、様々な角度から思い切り自分を感じ取り表現してみようと、相棒の椋梨晶子さんと私の二人の中にある冒険心に満ちた子供が決めた。有り難いことに、参加者は既に定員の半数に至っている。

私の中にいるこの子供は言う。「つないでいる手を離しても大丈夫、既につながっているから。横並びからはみ出して多いに結構。自分の歩は、自分だけのものだから」



タッチドローイング:「おーい、ここにいるのが聞こえないか!」
2012年4月 



2014年1月5日

新年のご挨拶とタッチドローイング



明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2014年、いよいよ始動ですね。

「一年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、元旦に頭を真っ白にして実家でタッチドローイングの描き初めをしました。すると紙の上にユニコーン(一角獣)とシャチが出現し、どうやら無意識は、今年の私をサポートしてくれるパワーアニマルを送り込んでくれたようです。

私にとって本気の年に入りました。こちらの生活も落ち着いてきたので、今年は自分本位になり(わがままという意味ではなく)自分の魂・内なる声に真剣に応えていく所存です。

絵のクジラは水面に飛び出しました。変人でよし(笑)。躊躇や遠慮はせず、積極的に表現し創造していく覚悟です。

タッチドローイングはまだ日本では馴染みがないため、知ってもらうことにそれなりの努力が必要ですが、オーガナイズやサポートをしてくださる方々のお陰でワークショップを開催することができ、少しずつ進化もしていっています。

今年は日本でのタッチドローイング第一人者としての自覚をしっかりと持ち、引き続きごく自然な私の姿と立ち位置で、愛ある存在として安全で安心できる場を提供していきます。皆さんの魂へと届き、もともと持っている知恵と力を引き出すサポートをさせていただき、皆さんと共に創造の輪を広げていきたいです。

私が得意なことは、直感やインスピレーションから無意識や自然、スピリットと繋がり、そこからのメッセージを絵や音や文字で表すことです。また、それができる場と環境を創り出すことです。

それらと繋がったときに沸き起こるイマジネーション(想像)は形ないものから形あるものへの橋渡しとなります。それは現実味のない空想ではなく、深奥から揺さぶり、自分に力を与え、新しい角度から物事を見ることを教えてくれ、突破口を開き、人生や日々を豊かにしてくれる現実を創造する原動力となります。イマジネーションは創造の始まりで、これこそが創造主から私たちに与えられたギフトだと思います。

「魂が表現する絵」タッチドローイングには、一人一人の未来への地図と共に、人類のDNAに刻み込まれた記憶と知恵が潜んでおり、無限の可能性が眠っています。これを皆さんと一緒に体験し掘り起こしていくことが、私の大きな喜びでもあります。


<現時点で確定している今年前半のスケジュール>


116() : 第三回「コミュニケーションを考えるサロン」佐藤京子さん主催 仙台初のワークショップ (まだ残席があります) https://www.facebook.com/events/400660920036390/?ref_dashboard_filter=upcoming


222(): クリスタルボウル奏者 遠藤園子さんとの仙台コラボレーション・ワークショップ(近日ご案内開始)


426日~28日:大分の表現セラピスト椋梨晶子さんとのコラボで、初の宿泊型タッチドローイング・リトリート(近日ご案内開始)。

その他、関東や他地域からもお問い合わせがありますが、開催が決まり次第随時ご案内いたします。

さて、2014年どんな年になるでしょうか。それは私たちの手の中にありますね。
さあ始動しました!