2013年1月7日

ハートと太陽



冬でも太陽の光がとても強く感じられる。事実、太陽は激しさを増している。そのエネルギーを体中に浴びるとき、思い出すことがある。

シアトルで畑の草抜きをしていたときのこと。突然、頭の中に ♪ぼ~くらはみんな~ い~きている~  いき~ているからうれしんだ~♪ と、「てのひらを太陽に」の歌が入ってきた。

びっくりして振り向くと、エンドウが嬉しそうに歌っているように感じられた。エンドウだけでなく、畑にあるほかのすべての野菜たち、ハチやチョウ、ブラックビートル、そよぐ風さえも歌っていた。

それは渦巻いて耳をつんざくほどの歌声となり、私を取り巻いた。

今度は下から呼ばれたかのように足元に視線を落とすと、私の目は土の中のバクテリアへと吸い込まれていった。まるで顕微鏡で拡大していくように、意識はバクテリアの存在を映し出す。それは、物理的な大きさではなく、命という尺度で測った大きさで認識された。

命には大きさや強さの違いなどない。あらゆるものが等しくそこにあり、等しく光り輝き、あらん限りの声で歌っている。

命の讃歌が畑中にこだまする。

あまりの強烈なエネルギーに、私はヘタヘタと土の上に座り込んでいた。とその瞬間、私はあらゆるものと一体になり、強烈な至福感が訪れた。次の瞬間、自分のハートから半透明の渦が太陽に向って広がり、溶けていった。

それは太陽に帰っていくような感覚でもあり、そのとき、太陽はもはや単なる太陽ではなかった。

凍りそうな冬の日の仙台。それでも太陽の光がまぶしい。これは真夏の光ではないかと思われるほどまぶしく感じる。

光にハートが弾む。ハートは、太陽は単に科学や数字で定義・理解され、測られるものではないことを知っている。

タッチドローイング 「Connecting with the Sun (太陽とつながる)」
                     
「Solar Goddess (太陽の女神)」
            

0 件のコメント: