どんなに流れが激しくても、本能と内なる叡智を頼りに母なる川、産まれた場所へと帰る。
決意は固く、外からのいかなる力にも屈せず、目的を達成するためにひたすら遡る。
背中の肉がむき出しになり、うろこが剥がれ白く変色し、ボロボロになって、それでも目的を果たそうとすべてを出し切る。
家の近くの広瀬川に、今年もサケの溯上が始まった。
新しい命にすべてを託すために生きた。
昨日浅瀬で激しく尾を振ったサケ。
今は屍となって横たわる。
お疲れ様。
その勇気を讃え、心の中で合掌する。
11月20日 サケのスピリットに捧ぐ
仙台広瀬川にて
タッチドローイング 「めぐる命」 |
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