2012年6月19日

大地を歩く避雷針


自分らしさを生きるとき
自分の本来の力を取り戻すとき

それがそのまま滋養になる
自分が満たされ
やがて世界が満たされていく

地にしっかりと根を張り、天を仰ぐ
もう準備はできている

失うことを怖れるのではなく
新しく創り上げること

足りないことを嘆くのではなく
もう十分にあることに心を開く
生み出す智慧があることを思い出す

生きることが豊かさに満たされる創造の領域
無限の創造の領域

奥深くにある自分の中心軸をしっかりと立て
避雷針になる

魂の願いはもう届いている
大地に生き、大地を歩き、豊かさと喜びを分かち合い
光があまねく広がっていく世界

一人一人は天と地を繋ぐ媒体
大地を歩く避雷針

自分に与えられた場所がある
自分が活かされる場所がある

それを知っている
その場所を

稲妻のようなインスピレーションがやってくる
受け取る準備ができたとき、それはやってくる

避雷針という媒体となり
無限のエネルギーを受け取る

それを地に降ろし
現実の中で形として与えていくとき
注がれたエネルギーは
喜びとともに
大地に波紋のように広がっていく

Thunder-being
雷のエネルギー
命をはぐくむ大地は
両手を広げて歓迎する

今ここに生きている
私という存在
天と地を繋ぎ
創造のエネルギーを放つ
媒体となる

2012年6月9日

タッチドローイング体験談と写真





岡山・広島・大分で行ったタッチドローイングの体験者の感想をいくつかご紹介します。

コラボでご一緒させていただいた岡山のもんじゅさんにも、タッチドローイングを体験していただきました。以下は、もんじゅさんのご感想の抜粋です。

「タッチドローイングは、まったく新しい描き方です……版画と指先画法とが融合した不思議な画法です……画板の上に絵の具をローラーで引き延ばし、その上に 薄紙を置いて、その紙の上から指先で絵を描いてゆくのですが、紙の上から絵の具に触るタッチがなんともいえない懐かしいからだの感触を刺激してきます。

そして絵筆やら他の画材を使わずに指先や掌や爪などほんのわずかの肉体のインターフェイスを用いて描画であるため、マインドが入り込んでくる隙 間がありません。書き直し不能な一筆書き的要素もあって、どこか一気呵成に書き上げてゆく『書』に似ているところもあるのです。ローラーで絵の具を引き延 ばしてゆく時間は、硯で墨を摺っている時間にも似ています。

そしてタッチドローイングを素材とした密度の高いシェアリングと、作品から浮かび上がって来た微かな気配を羅針盤として進められてゆく様々なワークがみごとに溶け合って、ここにまたひとつ新しいスタイルのアート・セラピーが誕生したという感慨を深くしたものです。」

 
コラボについては、参加者のタッチドローイングともんじゅさんのワークが見事に溶け合い、共同創造の中から新しい命が芽吹いた感があります。タッチドローイングは作品として終わらせるのではなく、絵の中に潜んでいる要素を引き出し、深いレベルのワークへとつなげていくことで、より深い理解をもたらし、新しい扉(可能性)を開くきっかけとなります。

***

大分でのタッチドローイングは2回目となりました。今回は、椋梨晶子さんとのコラボレーションということで、昨年11月に行ったワークショップとは異なる構成と内容になりましたが、前回の参加者の半数以上が今回も参加してくださいました。

以下は、コラボのパートナー椋梨晶子さんのご感想の抜粋です。

「おひとりおひ とりの生命の輝きが、他の方たちと共鳴しあい、作用しあい、刺激しあい、みんなで創った場だということを実感できる2日間でした。

タッチドローイングワークに、順子さんと私で、他のワークも組み合わせていきましたので、いろんな側面から深めることができたのではないかと思います・・・何より、今回のWSで起こったこと感じたことが、日々のなかで重低音のように響き続けることが大切で、また新しい流れが起きてくるだろうと思います。

おひとりおひとりの歩みは、全部独自で、同じものは世界にひとつもなく、それだけに本当に尊いものだと感じています。 険しいものであればあるほど、美しい風景に心奪われる喜びは、とても深いでしょう。 立ち止まって、じっと足元の虫を見つめるひとときが、その人の魂を震わせるかもしれません。

参加してくださった方、どなたも輝いていました。 世界でたったひとりしかいない、その人がただその人である瞬間に立ち会うことが、私の人生で最大の幸せです。 
ご一緒させていただいたことに、心からお礼申し上げます。 ほんとうにありがとうございました。 」

前回も参加してくださったNさんは、今回のタッチドローイングは前回とは様相が全く異なるものとなったようです。以下は、Nさんのご感想の抜粋です。

「始まってみたら それは激しいものがこみあげてきました。 怒りも 悲しみも 無気力も 絶望感も祈りも、気持ち悪くなるくらいになりながら出していました。

激しい眼の女も、真っ赤な真っ赤な眼のような太陽も、鋭い剣も、祈ってやまない 伸ばされた手も、 みんな みんな わたしかもしれません。
わたしだけど 地球で太陽で何か紡がれてきたものみたいな。

帰りにみた夕焼けの空、 空いっぱいのタッチドローイングのようでした。 虹色に光る雲もみえました。 魂に はるか彼方に 旅をしてきたような時間でした。

日曜日の夜に ベリーダンスのショーを観にいきました。 今までは シャンシャンだったのが、お腹の底から地の底から ズンズン ズンズン ズンズン ズンズン 突きあげてくるものがありました。

地球の鼓動のようでした。 魂の声のようでした
不思議さも 戸惑いもなく、 受け入れて ゆだねていました。

紅色な ときを すごしました。」 

初参加の I さんのご感想の抜粋です。

「『一切の評価をしないの。いい悪い、うまい下手、そんなことは問題ではないの。今、この瞬間に内側に湧いてきている感情や感覚、それをただ自分の身体を通して、外側に放出させることが大切なのです。』

「評価しない」 この一言に惹かれて参加を決めたタッチドローイング。 初めてのことに 遠足前日の子供のようにワクワクが募り興奮していました。

 プラ板の上に絵具を出し ローラで伸ばして伸ばして整えて 、習字紙のような薄い紙をそっとのせ気持ちのままに指をすべらせてゆく。。。

砂浜で描いた絵のように波にさらわれる。 消しては描き、消しては描く。 

ローラで伸ばす作業が楽しくて 墨をする感覚と似ていますね。 周りに人はいるのだけど 自分だけの世界。 時折聞こえるシンキングリンや唄の心地よさに 自分が考えていた以上に指が動きました。 1時間ぐらい描いてたらしいけど あっという間でした。一連の流れとして、海、泡、命の連なり、生物…が出てきました。

この体験を通し「何もない私」ではなく、 本来の私の中には表現したいものが沢山あるということ、湧き出る感覚 知っていたものを取り戻した感じです(^-^)

大きな前進 ありがとう。」

その他の参加者どなたの体験もユニークで、おひとりおひとりのプロセスは、どれも尊く完璧なタイミングで起こっているものであると感じています。今回の参加者の方々とまたご一緒できることを願い、今後新しく体験される方々との出会いを楽しみにしています。

最後に、大分ワークショップでの写真もご覧ください。

 ワークショップ会場のぶらぼぅファームさん(2Fがセミナールーム、1Fはオーガニックカフェ。ここでのランチはとても美味しかったです。)


 会場からの絶景

  隣にある茶畑は、映画「種まく旅人」のロケになりました


 ワークでは、ソウルカードとOSHO禅タロットカードも使用しました


 環境エッセンスも取り入れました 

 タッチドローイングの様子

作品のタイトル付け

 椋梨晶子さんによるミニ講義

 
 ワークショップ終了後の空。雲がどんどん広がっていきます。

 空に翼を広げた鳥のドローイング

 ここに描かれているのは?

 美しい夕日に見送られるように、会場から帰途に着きます
 

2012年6月7日

内からの声を聴く - タッチドローイング岡山・広島・大分

人は表現するとき、自分を語り始める
自分が思っていたよりもずっと重層的、多面的で
豊かさに溢れる自分を語り始める

偏狭さや否定感に覆われている自分を包み込むような寛大さで受けとめてくれ
優しい眼差しで勇気付けてくれ
より広い世界を見せてくれる自分がいる

自分は自分が考えているよりもはるかに大きく豊かであることを
思い出させてくれる

人は表現するとき、本来の自分へと帰る道を歩き始める
歩きながら服を一枚ずつ脱ぎ捨て
裸へと、無へと近づいていく
静へと戻っていく

そこから無限に出会うために
生の躍動に出会い、味わうために

自分を自分らしく表現するために生まれてきた
この世でたったひとつのかけがえのない存在である自分を
生きるために

表現することは創造すること
創造することは表現すること
生きること

もっと動いていい
もっと感じていい

何度も何度も新しくなっていき
収縮しながらも広がっていく

自分の中心へと向っていくとき
そこにあるのは無であり豊かさである

生の源泉に触れる

それになる



~~~~~~~


このたびコラボを行った岡山Heart of Lifeのもんじゅさんとブミカさん、大分の椋梨晶子さん、ミニセッションの機会を提供してくださった広島の坂本範子さん、そして参加者の皆さん、 ありがとうございました。貴重な体験をシェアできたことをとても嬉しく思います。

もんじゅさんが「マインドが入り込んでくる隙間がない」とおっしゃったタッチドローイングは、気づきの宝庫です。タッチドローイングとそれに基づくインナーワークは、常に可能性を探りながら今後さらに進化していくことでしょう。





表現することと生きること

これまでタッチドローイングを絵と共に何度もご紹介してきましたが、タッチドローイングは、瞬間瞬間に感じることを表現していくプロセスです。ドローイン グというとお絵かきというイメージがあるかもしれませんが、絵を描こうとしないということと(構図がない)、感情や感覚を指でダイレクトに表すということ は、通常のお絵かきとは異なります。

意識を内側に向け、一定の時間、集中的に内から外へと表現していくときには、心の自然治癒力が働いていると感じます。

例えば、先回の日記でご紹介した14枚の絵の流れの中では、葛藤という不協和音を心の耳で聴き(指で描き)それを目で見て認識することでそれは消え、ハートにスペースができると、ごく自然に深奥から出現するものがありました。

日常の意識を超えた揺るぎない全体性へと戻っていく感覚、あるいは宇宙意識へと広がっていく感覚を味わうとき、そこには、純粋な創造力が命の源泉のように存在しており、自分の内側に豊かな世界があることに気づくのです。

新しい理解がやってくると、それはそのまま前へ進む力になります。それがごく自然な流れなのです。生きるということなのです。

公開:タッチドローイングの作品14枚とその工程

作品14枚の流れをご紹介します。

思うようにならず、ハートがもやもやしていたときに描いたものです。


 Inner Outcry - 内からの叫び 
お腹とハート、そしてのどの部分にフォーカスしました。 


Birth Canal of the Heart - ハートの産道

Can You Hear Me? - おーい!ここにいるのが聞こえないか! 
お腹のところから叫び声が聞こえます。



Dilemma - 葛藤
ハートの部分にフォーカスし、もやもやを両手の指の動きとして表していたら、ハートの形になり、それが顔に見えてきました。筋の形から目が浮き上がったため、目を描くと、自然ににらみ合っている二人の顔になりました。


Mother and Baby Whale - クジラの母子
前の絵を描いたあと、シミから突然現われました。 先日夢に出てきたクジラとイメージが重なりました。


Fountain of the Heart - ハートの噴水
ハートにフォーカスした後、展開しました。


Energy Flow - 流れ

The Great Flow - 大いなる流れ 

Universal Egg - 宇宙の卵

Abundance Basket - 豊穣のかご

Cracks in the Heart - ハートのひび
ハートを描いた後、シミから出来上がりました。最後には風船のようになりました。 


Sky Canyon - 空の峡谷
 ハートのひびを見ていたら、グランドキャニオンが思い出されました。飛行機の上からみたグランドキャニオンはまさに「地球のしわ」でした。そのしわの形を描くと、なぜか星がイメージされ、空へと変化していきました。


Light Coming Down - 降りてくる光
  2年前に、岡山のもんじゅさんによるエンプティハートのワークショップを受けたときに、目を閉じていたら突然浮かんだビジョンを思い出し、描いてみました。


Spring Day - 春の日

 もやもやの気持ちから始まったドローイングは宇宙意識へと拡大し、いったん自分のハートに戻りますが、ハートのひびから今度は個人的な体験を通した広大な世界が広がり、穏やかさの中へと戻っていきました。