2010年1月26日

透明の湖


2008年の7月に自分の中から込み上げてきたメッセージ。それは、これからの自分に対するものだった。

****

深い人間になりなさい

きれいなだけでは薄っぺらい
深い人間になりなさい

喜びだけではわからない
悲しみも知りなさい
苦しみも知りなさい

深い人間になりなさい

外側だけが光っているのではなく
内側から輝き出る人間になりなさい

山もあり谷もあり
光もあり影もある風景は
深みがあり味わいがある

そんな人間になりなさい

暗がりに慣れた目の方が
闇の中がよく見える

人の悲しみ、人の苦しみを理解できる人になりなさい

闇の中に気づかれないようにそっと入り
そこにうずくまっている人に
優しく差し伸べて
光の方へと導くことができる
癒やし手になりなさい

*****


そして今思う。

私はゆっくりと、自分の足で丘を登ってきている。
人の心に寄り添う道へと足を踏み入れれば、そこには眼下を見渡せる場所があり、光と影の織りなす世界が広がっていた。

深く美しい世界。

さらに上へと登っていくと、私が見ていた世界は透明の湖であったことに気づいた。

<写真: オレゴン州クレーター湖>

0 件のコメント: