2010年1月27日

切り替えできるスイッチ

主人公は私で相手役がキムタク(夢はなんともユーモアがある!)という設定のドラマを見ている夢を見たことがある。主人公の私が、泣いたり笑ったり様々な状況を体験して成長していくドラマ。それを座って見ている私は、一緒に笑ったり泣いたり、ドキドキしたり、ああ~そんなことやってたら彼と離れていってしまうぞーっとハラハラしたり。距離を置いて見ているけれど、ドラマの中の私がうまくある方向へ行くようにと願いながら応援している。そんな夢だった。

時は変わり、歯医者に行ったときのこと。治療台に横たわってレントゲンの映像ができてくるのを待っていたとき、ふとリラックスしたら頭の上にふわりと浮き上がるような感覚がして、一瞬、私という固体を外から見ている感覚になった。ああ、私ってこんな感じなんだあ。

セラピーのセッションを受けたときのこと。紙でできたこん棒で座布団を叩き、そこからどのような感情が出てくるか見てみることをした。自分でも何が出てくるかわからなかったが、叩き始めたら怒り悲しんでいる女性の声が出てきた。それは金切り声にも近かったが、それを離れたところで静かに聞いている自分がいた。その後、叩くリズムからトランス状態に陥り、声のトーンが大きく下がる。この後も自分から出る言葉を右上にいて静かに聞いている自分がいた。

セラピーのセッションを観察しているときのこと。クライアントの壮絶な叫びに心が揺さぶられ、自分自身も癒やされて、とても感動し涙しているその瞬間に、頭がふわりとして少し上がる感覚になり、静寂の中にその叫びを静観している部分のクライアントと一緒になった自分がいた。それは、今起こっていることとはあまりにもかけ離れ、こんな覚めた感覚を体験していてよいものかと、後ろめたい思いになった。

この後、この二つの世界はスイッチを切り替えるように行き来できるのではないかと感じるようになった。その気になれば、スイッチをオンにでき、相手の中に入って一緒に感じることができるし、オフにすれば外に出て客観的に見れるのだろう。自分の場合もスイッチを切り替えて外から自分を見ると、全く違った感覚になれる。

この一連の体験は、そういうことを教えようとしていたのかもしれない。

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