2012年6月7日

表現することと生きること

これまでタッチドローイングを絵と共に何度もご紹介してきましたが、タッチドローイングは、瞬間瞬間に感じることを表現していくプロセスです。ドローイン グというとお絵かきというイメージがあるかもしれませんが、絵を描こうとしないということと(構図がない)、感情や感覚を指でダイレクトに表すということ は、通常のお絵かきとは異なります。

意識を内側に向け、一定の時間、集中的に内から外へと表現していくときには、心の自然治癒力が働いていると感じます。

例えば、先回の日記でご紹介した14枚の絵の流れの中では、葛藤という不協和音を心の耳で聴き(指で描き)それを目で見て認識することでそれは消え、ハートにスペースができると、ごく自然に深奥から出現するものがありました。

日常の意識を超えた揺るぎない全体性へと戻っていく感覚、あるいは宇宙意識へと広がっていく感覚を味わうとき、そこには、純粋な創造力が命の源泉のように存在しており、自分の内側に豊かな世界があることに気づくのです。

新しい理解がやってくると、それはそのまま前へ進む力になります。それがごく自然な流れなのです。生きるということなのです。

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