2012年6月9日

タッチドローイング体験談と写真





岡山・広島・大分で行ったタッチドローイングの体験者の感想をいくつかご紹介します。

コラボでご一緒させていただいた岡山のもんじゅさんにも、タッチドローイングを体験していただきました。以下は、もんじゅさんのご感想の抜粋です。

「タッチドローイングは、まったく新しい描き方です……版画と指先画法とが融合した不思議な画法です……画板の上に絵の具をローラーで引き延ばし、その上に 薄紙を置いて、その紙の上から指先で絵を描いてゆくのですが、紙の上から絵の具に触るタッチがなんともいえない懐かしいからだの感触を刺激してきます。

そして絵筆やら他の画材を使わずに指先や掌や爪などほんのわずかの肉体のインターフェイスを用いて描画であるため、マインドが入り込んでくる隙 間がありません。書き直し不能な一筆書き的要素もあって、どこか一気呵成に書き上げてゆく『書』に似ているところもあるのです。ローラーで絵の具を引き延 ばしてゆく時間は、硯で墨を摺っている時間にも似ています。

そしてタッチドローイングを素材とした密度の高いシェアリングと、作品から浮かび上がって来た微かな気配を羅針盤として進められてゆく様々なワークがみごとに溶け合って、ここにまたひとつ新しいスタイルのアート・セラピーが誕生したという感慨を深くしたものです。」

 
コラボについては、参加者のタッチドローイングともんじゅさんのワークが見事に溶け合い、共同創造の中から新しい命が芽吹いた感があります。タッチドローイングは作品として終わらせるのではなく、絵の中に潜んでいる要素を引き出し、深いレベルのワークへとつなげていくことで、より深い理解をもたらし、新しい扉(可能性)を開くきっかけとなります。

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大分でのタッチドローイングは2回目となりました。今回は、椋梨晶子さんとのコラボレーションということで、昨年11月に行ったワークショップとは異なる構成と内容になりましたが、前回の参加者の半数以上が今回も参加してくださいました。

以下は、コラボのパートナー椋梨晶子さんのご感想の抜粋です。

「おひとりおひ とりの生命の輝きが、他の方たちと共鳴しあい、作用しあい、刺激しあい、みんなで創った場だということを実感できる2日間でした。

タッチドローイングワークに、順子さんと私で、他のワークも組み合わせていきましたので、いろんな側面から深めることができたのではないかと思います・・・何より、今回のWSで起こったこと感じたことが、日々のなかで重低音のように響き続けることが大切で、また新しい流れが起きてくるだろうと思います。

おひとりおひとりの歩みは、全部独自で、同じものは世界にひとつもなく、それだけに本当に尊いものだと感じています。 険しいものであればあるほど、美しい風景に心奪われる喜びは、とても深いでしょう。 立ち止まって、じっと足元の虫を見つめるひとときが、その人の魂を震わせるかもしれません。

参加してくださった方、どなたも輝いていました。 世界でたったひとりしかいない、その人がただその人である瞬間に立ち会うことが、私の人生で最大の幸せです。 
ご一緒させていただいたことに、心からお礼申し上げます。 ほんとうにありがとうございました。 」

前回も参加してくださったNさんは、今回のタッチドローイングは前回とは様相が全く異なるものとなったようです。以下は、Nさんのご感想の抜粋です。

「始まってみたら それは激しいものがこみあげてきました。 怒りも 悲しみも 無気力も 絶望感も祈りも、気持ち悪くなるくらいになりながら出していました。

激しい眼の女も、真っ赤な真っ赤な眼のような太陽も、鋭い剣も、祈ってやまない 伸ばされた手も、 みんな みんな わたしかもしれません。
わたしだけど 地球で太陽で何か紡がれてきたものみたいな。

帰りにみた夕焼けの空、 空いっぱいのタッチドローイングのようでした。 虹色に光る雲もみえました。 魂に はるか彼方に 旅をしてきたような時間でした。

日曜日の夜に ベリーダンスのショーを観にいきました。 今までは シャンシャンだったのが、お腹の底から地の底から ズンズン ズンズン ズンズン ズンズン 突きあげてくるものがありました。

地球の鼓動のようでした。 魂の声のようでした
不思議さも 戸惑いもなく、 受け入れて ゆだねていました。

紅色な ときを すごしました。」 

初参加の I さんのご感想の抜粋です。

「『一切の評価をしないの。いい悪い、うまい下手、そんなことは問題ではないの。今、この瞬間に内側に湧いてきている感情や感覚、それをただ自分の身体を通して、外側に放出させることが大切なのです。』

「評価しない」 この一言に惹かれて参加を決めたタッチドローイング。 初めてのことに 遠足前日の子供のようにワクワクが募り興奮していました。

 プラ板の上に絵具を出し ローラで伸ばして伸ばして整えて 、習字紙のような薄い紙をそっとのせ気持ちのままに指をすべらせてゆく。。。

砂浜で描いた絵のように波にさらわれる。 消しては描き、消しては描く。 

ローラで伸ばす作業が楽しくて 墨をする感覚と似ていますね。 周りに人はいるのだけど 自分だけの世界。 時折聞こえるシンキングリンや唄の心地よさに 自分が考えていた以上に指が動きました。 1時間ぐらい描いてたらしいけど あっという間でした。一連の流れとして、海、泡、命の連なり、生物…が出てきました。

この体験を通し「何もない私」ではなく、 本来の私の中には表現したいものが沢山あるということ、湧き出る感覚 知っていたものを取り戻した感じです(^-^)

大きな前進 ありがとう。」

その他の参加者どなたの体験もユニークで、おひとりおひとりのプロセスは、どれも尊く完璧なタイミングで起こっているものであると感じています。今回の参加者の方々とまたご一緒できることを願い、今後新しく体験される方々との出会いを楽しみにしています。

最後に、大分ワークショップでの写真もご覧ください。

 ワークショップ会場のぶらぼぅファームさん(2Fがセミナールーム、1Fはオーガニックカフェ。ここでのランチはとても美味しかったです。)


 会場からの絶景

  隣にある茶畑は、映画「種まく旅人」のロケになりました


 ワークでは、ソウルカードとOSHO禅タロットカードも使用しました


 環境エッセンスも取り入れました 

 タッチドローイングの様子

作品のタイトル付け

 椋梨晶子さんによるミニ講義

 
 ワークショップ終了後の空。雲がどんどん広がっていきます。

 空に翼を広げた鳥のドローイング

 ここに描かれているのは?

 美しい夕日に見送られるように、会場から帰途に着きます
 

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