2007年11月4日

環境の蘇生

環境を保護することは非常に重要なことであるが、それと同時に、環境を積極的に蘇生することがこれからもっと重要になるであろう。

「蒔いた種は刈り取らなければならない」と言うが、私たち人間が汚せるだけ汚してきた地球環境のその本来の力を今呼び戻すことは、私たちの責任である。

これ以上破壊しないこと、汚さないことと並行して、環境を浄化し蘇生する有用微生物群 EM (Effective Microorganisms:1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫が、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称)の積極的な活用が助けとなるだろう。EMは自然界に存在する有用な微生物(善玉菌)だけを集めた液状の微生物資材で、強い浄菌力があり、有害な微生物の繁殖や有機物の急激な腐敗分解を抑制し汚染物質を分解する力があるため、環境問題の解決にとって重要な役目を果たしている。

原油価格が急騰し、それに対応するために単に生産枠を拡大するという措置は、あまりにも近視眼的ではないか。資源には限りがある。現在の状況は宇宙からの警告であり、私たちはこれに耳を傾け、根本に立ち返り考える必要がある。

経済優先、消費社会の行く末は崩壊なのか。国際問題、社会問題、環境問題、その他様々な問題が急速に深刻化している。私たちにはもう時間がないのである。

一部のものが他のものを支配し利益を得るという考え方が、この社会に充満している。環境においても、人間が自然を支配できるという錯覚のもとに技術だけに偏り、頭でっかちになって人間本来の意味を失い、私たちが住む地球を非常に危険な状態にまで追い詰めてしまった。

私たちは「蒔いた種は刈り取らなければならない」という厳しい現実を突きつけられている。刈り取るのは非常に辛く痛みの伴う作業である。しかし、もうそれをやるしかない時に来ている。しかも、正しい方法で刈り取らなければ致命的な結果になる。

これからは、「目先の、株主の、自分だけの利益を得る」のではなく「打ち勝つ」のでもなく、「みんなにとって、地球にとってよいものや状況」を常に頭に置いたうえで、何をするのかを選択する必要がある。

*2年前に書いたこの文章を今日たまたま目にした。先ごろ環境破壊のことは毎日の様に話題になっており、「またか」とうんざりする人もいるかもしれない。しかし、宇宙からのメッセージは、「しつこくてもよい、何度も何度も言い続けなければ人は動かない」と来ている。

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