しこりから出現した少女の絵を見ていると、どうしても岩崎ちひろの絵を思い出してしまう。顔が似ているからだ。
岩崎ちひろの絵というと、私の中では「妖精のようなこども」というイメージがあったが、面白いことに、このしこりの少女のことを文章にする直前に、ひょんなことがきっかけで、どでかいマッシュルームに出会っている。
バルコニーで洗濯物を干していたら、タオルが風に飛ばされて下に落ちてしまった。拾いに行ったら、木のそばにあったこのマッシュルームに目が釘付けになった。「見て!」と、呼び止められたような衝撃を受けた。落ちたタオルは、ただのきっかけだったのだ。
最近興味があって読んでいる本に、スピリットと繋がる方法として、「何か答えを求めているときなど、自然の中を歩いてみるとよい。そこで特に注意を引くものは、スピリットからのメッセージを潜在意識がその独特な方法(言葉以外のもの)で伝えようとしているのであり、潜在意識はものの見方に違った角度や、思いもよらない可能性を見出す糸口を提示してくれる」とある。
この大きなマッシュルームを見ていると、翼を付けたあどけない表情の少女が上にちょこんと座っているイメージが目の前にちらつき、岩崎ちひろの世界が広がる。
私のしこりの少女も、この妖精のような資質をもっているのだろうか。実際、私は自然の中にいるのが一番好きで、自然はインスピレーションを与えてくれると同時に、これまでも私を導く大きなサポートをしてくれている。
これが自分の特徴なんだなと思ったら、今度は、マッシュルームのメディスン(教え)を知りたくなった。調べてみると、「マッシュルームは異なる角度からアプローチしてみることを意味する。他の人には効果のないことが、あなたには効果がある。マッシュルームはリサイクル(再循環)をして命の手助けをする」とある。
「他の人には効果のないことが、あなたには効果がある」というところで、奥底でニヤリとした自分がいた。このところずっと、「逆もまた真なり」とか「逆説」という言葉が自分の頭の中で響いていたからだ。
それとともに、数年前にカウンセラー・セラピストの養成講座を受講するにあたり記入した質問欄に、「もし自分に、100人いたら100人が信じる、いわゆる社会で長年信じられてきた理論や説、認識を覆すまったく逆の考えがあったとしたら、そういう自分をどう扱えばよいか」というようなことをしつこく(笑)書いていたことを思い出し、この部分を出すことを怖れて人に合わせてきたから、しこりが「ちょっとアンタいい加減にしたら!」と今回カツを入れてきたのかなと思ったりもした。
恩師岡部明美さんによる養成講座の最後に描いた人生の樹の絵には、「我が道をゆく」と書き込んだではないか。みんなで一緒に、という意識が強いこの日本の中で、我が道がみんなの歩調や進む方向と全然違ってもいいではないか。
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