ヴァージン諸島に滞在中、環境エッセンスを3種類作成しました。
環境エッセンスは、刻々と変化する流れの中で、ある特定の時間と空間における、それぞれの環境が持つユニークなエッセンス(エネルギーの特性)を水に転写した波動水のことで、意識の変化・成長のプロセスにおいて今必要とされている部分に作用し、変化の流れに乗って調和の中で心地よく生きることができるようにサポートします。
昨年より環境エッセンスの作成を始め、これで8種類めとなります。タッチドローイングやセッションなど内面のワークで、これらのエッセンスを積極的に取り入れています。
カリブ海で作成したBlue Cobblestone Beach(ブルーコブルストーン・ビーチ)エッセンスも、またユニークなものとなりました。作成のストーリーと共にここにご紹介します。
また、ホームページに、作成場所の写真を載せています。ストーリーと合わせてご覧になることをお勧めします。
寒さ厳しいシアトルを脱出し、南北アメリカ大陸に挟まれた西インド諸島カリブ海域に位置する常夏の島、米領ヴァージン諸島セントジョン島を訪れました。
西インド諸島には、南アメリカプレートとカリブプレートの接する沈み込み帯の影響により形成された7,000以上の島やサンゴ礁があり、これらがカーブを描くように弧状に連なっています。セントジョン島はそのうちのひとつで、面積は約50km²と、石垣島の3分の1にも満たない小さな火山性の島です。島の3分の2が国立公園となっており、自然環境がとても豊かです。島の北側には大西洋が、南側にはカリブ海が広がっています。
<島の歴史>
セントジョン島にはユニークな歴史があります。年月を経て複数の先住民族が居住したこの島は、コロンブスに発見され、17世紀後半にはデンマークの統治下となり、先住民やアフリカからの奴隷を使ったサトウキビのプランテーションが始まりました。
過酷な労働条件に不満を募らせながらも耐えてきた奴隷は、破壊的なハリケーンや干ばつ、害虫被害などの凶作で我慢が限界に達し、1733年に反乱を起こしましたが、統治を覆すことはできませんでした。しかし、1848年に他島で再び反乱が起こった際に、奴隷制度は完全廃止の方向へと進み、奴隷は開放されました。
その後、アメリカ合衆国がデンマークから土地を買い取りましたが、この地を訪れた慈善事業家ローレンス・ロックフェラーが、美しいこの自然が破壊されないようにと、この地を購入して、1959年に合衆国連邦政府に寄付しました。現在、島の3分の2が国立公園となっているのは、未来を見据えたビジョンを寛大さにより実践したロックフェラーのおかげです。
<作成のストーリー>
セントジョン島の南東端にある、岬に向かうカリブ海沿いのトレイルを歩きました。
このあたりは崖が多く、地形は入り組んでいくつもの湾が連なっています。トレイルのあちらこちらにサボテンが生えており、その大きさから、かなりの年月を経ていることが伺われます。乾燥地を好むサボテンと海が隣り合わせで存在しているのは、不思議な光景です。
間もなく、石とサンゴのかけらでできた浜辺が眼前に広がってきました。穏やかな入り江に太陽の光がさんさんと降り注ぎ、海面は光を受けてキラキラと輝いています。波打ち際には、ユニークな形の岩があります。直感的に、ここでエッセンスを作ることに決めました。
この浜辺の小石や岩や崖を見ると、島の生成過程の火山活動を想像せずにはいられません。波打ち際に置かれたようにある岩は、中心のくぼみから左右に分かれる形をしています。このくぼみに容器を置き、ここでエッセンスを作ることにしました。
エネルギーを転写するための水と容器は、海でもなく陸でもないちょうどその中間点にあって、ある程度の高さのある岩の上から、海原を臨む格好になります。時間は太陽が最も高い正午過ぎで、光は強烈です。岩の「足元」に、ゆるやかな波が三方向から寄せては引きます。穏やかな海とはいえ、小石が波に洗われてザラザラと音を立てています。ここにある小石はすべて波にもまれ、途方もなく長い時間をかけて、徐々に丸く滑らかになっていったのでしょう。
また、ここは特にサンゴ礁が美しいことで知られています。サンゴは海底や海底の岩に着床し、群体で長い時間を経てサンゴ礁が形成されていきます。体内に光合成にを行う褐虫藻を共生させ、その栄養分の半分を取り入れ、半分を放出するサンゴは、同時に多種多様な生物を育み、共生の繊細なバランスの中で存在する「海の森」です。
このエッセンスは、7つのチャクラのうち、第5(のど)チャクラ以外のすべてのチャクラに作用します。サボテン、サンゴ、丸石はどれも長い年月を経て成長し、形作られてきたものです。これまでの人生(魂)の旅を続けてきたあなたも、地球の歴史とともに、そのような長いプロセスを経て今ここに存在し、さらに成長、進化していくプロセスの途上にあります。
サボテンのトゲはプロテクションを象徴していますが、それは柔らかい内側を守るための手段です。エッセンスは、身を守るために他人との衝突を避けて人に合わせ、世間に認められ受け入れられるような仮面をかぶった自分、変化を恐れ防御するためのよろいを着けた抑圧的な自分、その内側に怖れを持ち繊細で傷つきやすく柔らかい自分がいることを客観的に感じ取る手助けをし、本質の自分は、そのいずれでもないことに気づくプロセスのサポートをしてくれるでしょう。
エッセンスは、このような気づかないうちに身につけてしまっている防御のための仮面や抑圧、変化への抵抗を手放すことを促します。外側へ放たれることで内側との繋がりが強化されるというような逆説的なエネルギーの作用が、古いエネルギーの解放の突破口を開く助けとなるでしょう。
噴火した火山とおだやかな海の波のエネルギーを、陸の上でも海の中でもない地点で受け取ったエッセンスは、制限・抑圧されたエネルギーの解放を、爆発というよりも、外側が崩れ落ちて内側の核が出現するように、穏やかに起きる手助けをしてくれるでしょう。
たとえ噴火するような状況になった場合にも、コントロールを失うことなく、健全な形で開放されるようサポートしてくれるでしょう。
宇宙の流れ、水の流れは、自分の心に沿った正直な生き方をすることを促してくれています。それは自分勝手に生きることではありません。
火山のエネルギーをはじめ、サボテンと水という相異なるものが共存している環境のエネルギーと、共生のバランスそのものであるサンゴのエネルギーを持つこのエッセンスは、あらゆることが多様化した環境の中で、グラウンディングをして自分の中心から自分と他人を共に尊重し、全体の調和へと向かう手助けをしてくれるでしょう。
岩を感じ取ってみてください。そしてその岩の上から、穏やかな波に洗われる小石の音とリズムを聴きながら、大海原を見渡すイメージをしてみてください。海の中に潜っていき、海底に着床し、上から差してくる光を感じながら、水の流れに身を委ね、ゆらゆら揺れているサンゴをイメージしてみてください。
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